R&D Story 01

お口の健康を保つためのサンスターの取組み

オーラルケア製品メーカーは、長年にわたり、歯間を清掃する完璧な製品の開発に取り組んでいます。サンスターは、ワイヤーを使用しない歯間ブラシを商品化したのち、ブラシの届きにくい奥歯の歯間を簡単に清掃できるデザインの開発を目標に日々開発に取り組んでまいりました。

歯間の清掃

歯周病は世界に共通する歯科疾患です。歯間に食べかすが残ったために口の中に生息する無数の細菌が繁殖して歯垢(プラーク)を形成すると歯周病を発症します。歯垢(プラーク)はその後硬くなり歯石になります。この歯垢(プラーク)が歯肉の炎症や他のさまざまな問題を引き起こします。

  • 食べかす

  • 歯垢(プラーク)

  • 歯肉の炎症




歯周病の予防は理論的には簡単です。歯石が沈着する前に食べかすや歯垢(プラーク)を除去すればよいのです。とはいえ、定期的な歯みがきだけでは不十分で、歯間から食べかすや歯垢(プラーク)をすべて除去するには、デンタルフロスや歯間ブラシなど製品を使用する必要があります。

歯間ブラシは歯間に入れて清掃を行う小さなブラシです。ハブラシに比べ歴史は浅いものの、歯間ブラシは形状も材質も種類が豊富になってきています。形状の点では、真っ直ぐなピックの先端にブラシがついたI字型から一定の角度がついたL字型、また材料の点では、ワイヤーを使用したブラシからワイヤを使用しないゴムタイプのブラシまで使用さる方のお好みで選べるようになっています。歯間ブラシは、機能性や使用性が向上していますが、サンスターの研究者は、より使いやすくより効果的な製品の追求に余念がありません。

歯周病の予防は理論的には簡単です。歯石が沈着する前に食べかすや歯垢(プラーク)を除去すればよいのです。とはいえ、定期的な歯みがきだけでは不十分で、歯間から食べかすや歯垢(プラーク)をすべて除去するには、デンタルフロスや歯間ブラシなど製品を使用する必要があります。

歯間ブラシは歯間に入れて清掃を行う小さなブラシです。ハブラシに比べ歴史は浅いものの、歯間ブラシは形状も材質も種類が豊富になってきています。形状の点では、真っ直ぐなピックの先端にブラシがついたI字型から一定の角度がついたL字型、また材料の点では、ワイヤーを使用したブラシからワイヤを使用しないゴムタイプのブラシまで使用さる方のお好みで選べるようになっています。歯間ブラシは、機能性や使用性が向上していますが、サンスターの研究者は、より使いやすくより効果的な製品の追求に余念がありません。

使命を同じくするグローバルチーム

ゴムタイプブラシを使用した最初のI字型ソフトピックを発売後、サンスターのグローバルチームは、より奥歯に届きやすい新たな製品の開発に取り組みました。
奥歯はハブラシが届きにくく、きちんと清掃するのが困難なため、歯の中でも寿命が短いのです。
I字型ソフトピックは前歯には大変効果的ですが、奥歯の歯間までは届きにくく、また、先端が直角に曲がっているL字型は奥歯に届きやすいものの、フレームが大きく、口を大きく横に広げなくては頬の内側にあたってしまうという課題がありました。

最初の設計過程でチームが追求したのは、使い勝手がよく爪楊枝のように手に馴染むことでした。チームのある研究者は「爪楊枝を使うときは鏡を見たりしません。奥歯に当社製品を使用するときは、そんな風に手慣れた感じで使用していただきたかったのです」と述べています。

爪楊枝を使うときは鏡を見たりしません。手慣れた感じで使用していただきたかったのです

最初にして唯一のカーブ型歯間ブラシ

設計過程を振り返り、研究者はさらに次のように続けます。「口腔に自然にフィットしますから、このカーブが理にかなっていることは当初から明らかでした。頬を突くこともなくまた口の中に指を入れなくても、ブラシの先端がすっと奥歯の歯間に入ります」。このデザインは機械的な理由からも優れていました-ブラシをカーブ形状にすることで、スリムな形状と快適な操作性、そして清掃を行うのに必要な強度と耐久性が得られたのです。

チームは、30枚を超えるスケッチを描いた末に、すべての要件を満たすデザインに辿り着きました。その後このデザインには、精密なオーラルケア製品のニーズを満たすべく、ミリ単位の改良が加えられました。顎の大きさに若干の違いはあるものの、歯間の大きさはどの民族もほぼ一定ですので、測定には1つの口腔モデルを使用しました。

先端ゴムタイプ歯間ブラシの新世代製品

「ソフトピックカーブ型」のブラシを開発する際、グローバルチームは、市場で主流を占めていた従来のワイヤー製品の開発を進めるのではなく、最初のソフトピックにすでに使用されていた、他社に先駆けてサンスターが採用した先端にワイヤーを使用しない方法を用いることに決めました。金属製ワイヤーをまったく使用せず、ゴム製ブラシの先端部が直接ハンドルに取り付けられるため、歯肉への当たり具合もワイヤータイプに比べてやさしくなります。

30枚を超えるスケッチを描いた末に、すべての要件を満たすデザインに辿り着きました

ゴムタイプの先端部を開発するには、正しい材料の選択が不可欠でした。外側部分が柔らかいため、ワイヤータイプより使い心地がよく当たりはソフトでしたが、同時に、芯の部分には、曲がったり折れたりせずに歯と歯の間に入れられるだけの硬さがなければなりません。

チームは完璧な組合せを探し求めました。「膨大な材料の中から、まさにこれという硬さと柔らかさの組合せを見つけるまで、何度も試験を行いました」。選択過程は試行錯誤の繰返しなのです。

繰り返し試験を行った結果、チームは探し求めていたものを見つけました-ブラシ用には、しっかりしながらも柔らかいゴム、そして芯用には、製品の性能を100%発揮できるだけの硬さと柔軟性を備えた材料です。

チームは、30枚を超えるスケッチを描いた末に、すべての要件を満たすデザインに辿り着きました。

試作品の試験

試作品の試験

デザインと材料が決まれば、次は細部微調整のための試作品の試験です。チームはまず、特殊な装置を用いて試作品の先端にさまざまな大きさの力をかけ、デザインの耐久性と柔軟性を評価しました。この機械的試験のほかに、材料そのものの安全性も確認しています。この確認試験は、製品発売後も定期的に実施されています。

より快適に、使いやすく、そして清掃しやすく

歯ブラシと併用した場合、歯垢(プラーク)の低減や歯肉炎発症という点で、ワイヤータイプとゴムタイプ、2種類の歯間ブラシの間に全体として統計的な有意差は認められません。歯間ブラシを使用した経験のない試験参加者は、ソフトピックの方が快適に使用できるという意見でした。この製品が奥歯の歯間にぴったりはまるとする参加者の認識は、出血と歯垢(プラーク)スコアの臨床成績からも裏づけられています(1)。

ソフトピックカーブ型をワイヤータイプの歯間ブラシと比較

  • ソフトピックカーブ型
  • ワイヤ-タイプの歯間ブラシ

そして、その先へ

チームはすでに新たなコンセプトと製品に取り組んでいます。詳細を尋ねると、ある研究者は笑ってこう答えました。「もちろん社外秘です。でも、着想や将来の製品の一部は極めて画期的なものであることは間違いありません」。

着想や将来の製品の一部は極めて画期的なものになるでしょう


詳細情報

ソフトピックカーブ型**

ソフトピックカーブ型は、歯間清掃具の製品の中で唯一の特徴的なカーブ形状で、届きにくい奥歯の歯間も楽に清掃することができます。先端に向けて細くなったゴムタイプのブラシですので、快適に清掃できる上、歯列矯正時も義歯使用時も安全です。

もっと見る

*※現在、日本とEUで販売しております。

参考文献

  • 2014

    (1) D.E.SLOT, NIENKE L. HENNEQUIN-HOENDERDOS, E. VAN DER SLUIJS, G.A. VAN DER WEIJDEN.「軟質ゴム製歯間クリーナーと歯間ブラシで歯垢/歯肉炎/歯肉擦傷スコアを比較した研究」国際歯科研究学会(IADR)第92回学術大会(2014年6月25~28日、南アフリカ共和国ケープタウンで開催)のポスター発表(Soft-Rubber-Interdental-Cleaner compared to an Interdental Brush on Dental Plaque/Gingivitis/Gingival Abrasion Scores. Poster session presented at: IADR 92nd General Session; 2014 June 25-28; Cape Town, South Africa)

Holistic Health Care

総合的な心身の健康を志向するサンスターの全方位的なアプローチです。Holistic Health Careでは、日常生活のあらゆる面にわたって一貫したアプローチを行います。当社の社名が示すとおり、サンスターは、朝、太陽が昇ってから、夜になり星が出るまで、一日を通じてお客様をサポートします。