シリル化アクリレートポリマー採用で耐候性と作業性を両立 高層ビル向け2成分形シーリング材発売

2018年02月28日

サンスターグループSEカンパニー(以下サンスター)は、ビル外壁施工法の一種であるカーテンウォール工法*1の外壁材(ガラス、金属パネル、プレキャストコンクリート材)や、ガラス回り、タイル、コンクリートの目地施工用としてシリル化アクリレート系2成分形シーリング材*2の新製品「ペンギンシールSA7500」(4リットル缶タイプ)を、主に高層ビル施工業者様向けに3月1日(木)より日本国内にて発売開始します。

今回発売する新製品は、主に高層ビル外壁施工用の2成分形シーリング材として、シリル化アクリレートポリマーを新たに採用することで、従来のポリイソブチレン系、変成シリコーン系に比べて1.5倍~2倍の耐候性(=サンシャインウェザオメーターの促進暴露試験で実年数換算20年以上の耐候性)を確保、大型建築物に対応する優れた動的耐久性*3(JIS A 5758 耐久性区分 10030相当=100℃で30%圧縮加熱と-10℃で10%引張冷却を行う耐久性試験)が確認されています。

さらに、シリコーン系シーリング材にみられる撥水汚染*4がなく、建物の景観を長期にわたって美しく保つことが可能です。耐光接着性、ガラス目地への使用や改修工事の際のシーリング材打ち換え時の接着性も良好で、高層建築の2成分系シリコーン系の改修工事に用いることが可能です。

サンスターがこれまで、高層ビル向けのカーテンウォール目地向け2成分形シーリング材として販売してきた2成分形ポリイソブチレン系シーリング材「ペンギンシール IB7000」は、撥水汚染がない半面、低温下での作業性に課題がありました。今回発売する新製品は、高耐候・高耐久で撥水汚染がなく、低温下でも良好な作業性(吐出が容易、ヘラ仕上げ時の糸引きが少ない、接着性に優れる)を備えた製品に仕上げています。お客様のご要望に応じて、当面はこれら2製品を併売してまいります。
サンスターは今後も、建物の長寿命化と技能者不足の低減に貢献する製品開発に取り組みます。

◆用語解説

Title
Annotation
Table
*1
カーテンウォール工法:建物の構造体の外側に外壁材を貼り付ける工法、地震などでの建物のゆがみを吸収しやすく外壁材の脱落を防ぎやすい。
*2

シーリング材:建物外壁の外装材、タイル、サッシ取り付け部、コンクリートの隙間や継ぎ目に充填し、水や空気の侵入を防ぎ、継ぎ合わせた材料同士の膨張・収縮・変形を吸収して保持する材料。

\

2成分形シーリング材は、作業前に基剤と硬化剤を混合するシーリング材

*3
動的耐久性:温度変化や外的圧力などでの伸縮変形に対する耐久性
*4
撥水汚染:シリコーンオイルが目地周辺に染み出して大気中の汚れを吸着し目地が黒く汚れること

◆高層建築物向け2成分形シリル化アクリレート系シーリング材「ペンギンシール SA7500」基本性状

主 成 分:シリル化アクリレートポリマー

外 観:基剤・硬化剤は乳白色、トナーは共用トナー色

容 量:4リットル

有効期限:製造日から6ヶ月

用 途:カーテンウォール目地(ガラス・金属・PCa)

プライマー:プライマーSA-1、プライマーUM-2

◆サンスターグループSEカンパニー(サンスター技研株式会社)の建築用シーリング材・接着剤紹介ページ

https://www.sunstar-engineering.com/ja/construction

◆サンスターの起源と事業の広がり

サンスターは、1932年自転車用ゴム糊を製造販売する会社として起業。金属チューブ入りゴム糊の製造技術を応用して、1946年にチューブ入り練歯磨剤を製品化、これが「サンスター歯磨」第1号で、その後主力製品となり、オーラルケア事業(ハミガキ・ハブラシなど)、ヘルス&ビューティ事業(健康食品、化粧品など)へと発展しています。一方、自転車用ゴム糊や自転車部品の事業をもとに、1961年からオートバイ用部品(スプロケット、ブレーキディスク、ブレーキシステム)などのモーターサイクル事業を展開、1967年からは自動車製造用・建築用の合成接着剤・シーリング材などのケミカル事業を展開しています。
<サンスターの起源紹介ページ>
http://jp.sunstar.com/company/info/history/page_01.html

◆サンスターグループ SEカンパニーについて

サンスターグループは、持株会社サンスターSA(スイス・エトワ)を中心に、事業分野毎に全世界の研究・マーケティング・製造・販売を統括する、オーラルケアカンパニー、ヘルス&ビューティーカンパニー、SEカンパニーの3事業カンパニーと、全世界のガバナンス、管理機能を統括する経営本部で構成、グローバルな事業運営を行っています。
SEカンパニーは、グローバルの統括本社をシンガポールに置き、ケミカル事業(自動車製造用・建築施工用の接着剤、シーリング剤)、モーターサイクル事業(二輪車メーカー向けブレーキディスク、スプロケットのOEM部品・市販部品の製造販売、4輪車向けファインブランキング部品、電気自動車のブレーキディスクなどの製造販売など)を行っています。

<製品購入に関するお問い合わせ先>

サンスターグループ SEカンパニー(サンスター技研株式会社)

東京営業所 TEL:03-3457-1990 名古屋営業所 TEL:052-722-6815
大阪営業所 TEL:072-631-4724 中四国営業所 TEL:082-277-8444
九州営業所 TEL:092-281-3581 仙台営業所 TEL:022-792-8192
札幌営業所 TEL:011-820-2580

<本件に関するマスコミからのお問い合わせ先>

サンスターグループ 経営本部 広報部 TEL:03-5441-1423 FAX:03-5441-8774

〒105-0014 東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル21階 http://jp.sunstar.com