「バトラーパルピーター」新発売
2019年02月15日
サンスターグループ(以下サンスター)は、顎関節症の診断時の触診検査において、一定の圧痛刺激により、患者の顎の痛みに関する感受性の測定を可能とする一般医療機器 手動式皮膚痛覚計「バトラーパルピーター」を、全国の歯科医院向けに2019年2月21日(木)から新発売します。手指による触診と比較し、正確でばらつきが小さい測定が可能となります。
顎関節症は、顎関節や顎を動かしている咀嚼筋の痛み、顎関節雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主要症候とする障害をとりまとめた病名です。歯科医師は、顎関節症の診断時の検査で触診を行います。触診では、患者の顎関節部や咀嚼筋(側頭筋、咬筋)の被検部を順次指で一定荷重で押して患者が痛みを感じる部位を記録します。日本顎関節学会の顎関節症治療指針2018によると、指で押す荷重は、顎関節部の測定で500g、咀嚼筋の測定で1,000gが目安となっていますが、指で被検部を押す荷重を指先の感覚だけで常に500g、1,000gに保つことは困難で、そのための専用機器はありませんでした。
「バトラーパルピーター」は、歯科医師が触診を行う際に、被検部を押す荷重を一定に保ち、顎関節部や咀嚼筋の痛みをより正確に測定できる手動式皮膚痛覚計で、顎関節部測定に用いる500g荷重、咀嚼筋測定に用いる1,000g荷重の2種類の痛覚計のセットです。手指に収まるコンパクトサイズの本体を手に持ち、触診部を被検部にゆっくり押し当て、500g、1,000gの荷重に達すると本体天面から突起部の先端が出るしくみで、これを目安に触診を行うことで、荷重を一定に保つことができ、正確な検査を可能とします。触診時に被検部に直接使用する方法にも、触診荷重を手指に覚えこませる方法にも使用できます。
サンスターは、歯科医療向けに、歯周病治療薬、歯周病の初期段階の診断に使う体外診断用医薬品や、う蝕(むし歯)予防関連医薬品を販売しています。近年は、歯周病、う蝕に加え、顎関節症、歯ぎしり、口腔機能低下症などの口腔内疾患も見据えた研究開発を行っており、今後も、お口と全身の健康増進に寄与する製品の提供を行ってまいります。

(左:荷重500g 右:荷重1,000g)

【商品概要】
バトラーパルピーター <新発売> 一般医療機器
- 患者の顎の痛みに関する感受性(一定の押圧による刺激)を測定するための手動式皮膚痛覚計
- 顎関節部測定用の500g荷重、咀嚼筋測定用の1,000g荷重の2種類の痛覚計のセット
- 触診時に被検部に直接使用する方法と、触診の荷重を手指に覚えこませて使用する方法の両方に使用可能
【発売地域】
2019年2月21日(木) 全国の歯科医院向けに歯科流通ルートにて発売