生物多様性保全
サンスターの事業活動は、生物多様性の恩恵によって成り立っており、事業活動の結果として生物多様性に影響を与える可能性もあります。私たちはこのことを強く認識し、主な製造事業所ではISO14001に基づく環境マネジメントを行い、ステークホルダーの皆さまとの連携を通して、生物多様性保全に努めています。
また、製品における原材料調達先と事業所の地域環境において生物多様性に配慮した取り組みを進めています。主に消費財事業の材料調達においては、環境・人権に配慮したパーム油の生産と利用を促進する非営利組織RSPO※1に2021年8月に加盟、10月よりサンスター(株)山梨工場でRSPO認証パーム油の使用を開始しました。今後も認証パーム油の使用率を高めていきます。製品の包装材などに使われる紙素材については、森林保全の貢献につながるFSC®※2認証林からの原材料および再生資源で作られた紙の採用を拡大しています。さらに、各事業所においては、地域コミュニティとの協働により、自然環境保全の活動に積極的に参加しています。
※1RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)当社RSPO加盟進捗状況 https://rspo.org/members/12085
※2FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)=責任ある森林管理を世界に普及させるための独立した非営利団体で、森を守る国際的な森林認証制度を運営。
環境中長期目標と実績
目標項目 | 2025年目標 | 2030年目標 | 2021年度実績と評価 | ||
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達成度 | 全体評価 | 2021年概況と今後の対策 | |||
容器・包装材に使う紙: |
100% | 100% | 53% | ![]() |
製品の個装箱、ハブラシのパッケージ台紙などに使う紙を森林認証紙に順次切り替えています。今後も積極的に森林認証紙の採用を進めます。 |
製品につかうパーム油: |
50% | 100% | 9% | ![]() |
2021年にRSPOに加盟、洗口液の原料であるグリセリンに用いるパーム油向けにRSPO認証パーム油の購入を開始しました。原材料に使うパーム油は、今後も順次、環境や人権に配慮した持続可能認証パーム油の採用比率を高めていきます。 |
* 集計範囲:別途注釈がある場合を除き消費財事業の米国拠点、生産財事業のツバメックス社を除くグループグローバル自社15工場生産分のデータを統合。
消費財事業=オーラルケア製品、化粧品、健康食品など生活者向け製品関連事業
生産財事業=自動車・建築・電子機器用接着剤・シーリング材、バイク・自動車用金属部品など産業用製品関連事業
* 全体評価の判定基準:◎計画以上、○ほぼ計画通り進捗、△計画未達だが進展あり、×現状より悪化
*1 消費財事業の欧州調達分を含む
*4 個装包装材分(日本消費財、生産財は外注先調達材料除く)
*5 FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)=責任ある森林管理を世界に普及させるための独立した非営利団体で、森を守る国際的な森林認証制度を運営。
*6 RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)=持続可能なパーム油のための円卓会議。当社RSPO加盟進捗状況 https://rspo.org/members/12085
*7 自社調達分、2021年度はマスバランス品
取り組み事例紹介
製品パッケージにFSC®認証紙を積極採用(日本)
新製品発売、仕様変更の際、包装材に用いる紙を森林保全の貢献につながるFSC®認証紙の採用を進めています。

RSPOに加盟し認証パーム油の調達・製品配合を開始(日本)
サンスター(株)山梨工場で生産する洗口液、液体ハミガキに、環境・人権に配慮したRSPO認証パーム油由来の濃グリセリンの使用を開始しました。今後も採用比率を拡大していきます。

社員が水道水利用促進活動に参加(欧州)
スイス・エトワにあるサンスターグループ本社オフィスにて、持続可能な水利用に関する非営利団体WfWの活動を支持し、ペットボトル入り飲料の購入を控え、水筒を持参して水道水の消費を推進する活動に参加しました。すべての人が飲料水と衛生施設を安全に利用できるようにすることを目指しているWfWの活動の支援も行いました。

社員がレマン湖周辺の外来植物除去ボランティアに参加(欧州)
スイス・エトワにあるサンスターグループ本社に所属する社員が、地域の生物多様性保全への貢献の一環として、環境団体ASLが主催するレマン湖周辺の外来植物の除去ボランティアに参加しました。

オーラルケア製品の米国主要拠点が2019年度Landscape Awardを受賞(米国)
シカゴ郊外のショーンバーグのオフィス・工場・開発センターが地元自治体の環境委員会からBest Natural Landscape賞を授与されました。自然の植生を活かすことで、人工的な給水を不要とし、雨水ろ過機能に優れ、生物多様性の保護にも貢献している点が評価されました。
