資源循環・廃棄物削減
方針・考え方
事業所における水資源の適切な管理と使用量削減に努め水資源の保全に貢献します。また、原材料については、石油由来原料から再生可能材料への転換を進めるとともに、製品開発段階からリサイクル、リユースが行いやすい材料の選択を進め、廃棄物の出にくい効率的な製造プロセスづくりを進めます。お客様が使い終わった製品や容器に使われるプラスチックの回収、リサイクルについては、メーカー、取引先、自治体と連携を進め、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきます。さらに、製造プロセスにおいて、各国の法律を遵守し、ISO14001などの環境マネジメントも活用しながら汚染物質の適正な管理と削減に取り組みます。
環境中長期目標と実績
*集計範囲:グループグローバル自社工場のデータを統合。消費財米国工場は電力、水、CO₂のみ、ツバメックス社は電力、CO₂のみを集計
消費財事業=オーラルケア製品、化粧品、健康食品などの生活者向け製品関連事業
生産財事業=自動車・建築・電子機器用接着剤・シーリング材、バイク・自動車用金属部品などの産業用製品関連事業、トーヨーポリマー社除く
*全体評価の判定基準:◎計画以上、○ほぼ計画通り進捗、△計画未達だが進展あり、×現状より悪化
*9 基準年:消費財事業2020年、生産財事業2019年(2020年顧客企業群が大幅減産年となったため)
*10 生産財事業・山梨工場の地下水含まず
取り組み事例紹介
使用済みプラスチック回収リサイクル(欧州・日本)
2021年から2024年にかけてオランダでは歯間清掃具の回収リサイクル実証実験を、日本では北九州市、神戸市で業界各社協働による日用品ボトル、ハブラシ、詰め替えパックの回収リサイクル実証実験に参加しました。その後も日本では、一社)エコシステム社会機構(ESA)、クリーン・オーシャン・マテリアル・リサイクル・アライアンス(CLOMA)に継続参加し、各種業界団体での環境配慮設計ガイドラインづくりに参加するなど、資源循環に向けた取り組みを進めています。
製品配送時の梱包材廃棄量削減の実証実験(日本)
製品を物流センター間で輸送する際に発生する、段ボールや荷崩れ防止ラップの代わりに、折り畳みコンテナを繰り返し使用する検討を行いました。 今後は関連業界連携のもと、課題を整理し実用化を目指します。
製造過程で出る廃プラスチックのリサイクル(日本)
徳島工場内で使用し劣化した製品搬送用プラスチックトレーを廃棄せず、もう一度トレーに再生して使用。ハブラシ製造工程で品質基準に満たず除外されたプラスチック部材をハブラシ立てに再生し、工場見学者への記念品に活用するなど、資源循環による廃棄物の削減に努めています。
製造工程見直しによる水使用量削減および冷却水循環利用開始(日本)
日本の各工場では水の使用量を減らすために洗浄工程や排水処理工程を見直し水使用量削減に努めています。さらにハミガキを製造する高槻工場では、水資源を有効利用するため、冷却水の循環利用を開始しました。